ブルーマウンテン、キリマンジャロと並び、コナコーヒーは世界3大コーヒーの一つとされており、生産量は世界全体の0.1%と希少価値の高いコーヒーとしても知られています。
その中で、今回お世話になっているのが有機栽培で質の高いコーヒー豆を生産されている【村松小農園】さん。
3000本を超える木を大切に育てられており、収穫から精製、焙煎まで、ほぼ全ての工程を自社で行われています。
コーヒー豆は、コーヒーの木から収穫する果実、コーヒーチェリーの種子を取り出したものです。
コーヒーの木は年に一度、白いジャスミンのような香りが漂う綺麗な花を咲かせます。
1週間ほどで枯れてしまいますが、今回奇跡的にそのタイミングで農園に来ることができて、実際に目にすることが出来ました☆
農園に素敵な香りがあふれています。
この花が散った後、約7ヶ月かけて真っ赤な実をつけます。
この完熟した果実に一対の種子があり、それがコーヒー豆です。
一本の木からは約50杯分のコーヒー豆しか収穫出来ないそうです。
完熟したコーヒーチェリーは、1週間以内に収穫しないと過熟豆といわれ、欠点豆として破棄されます。
コナコーヒーの場合は、ほとんどがウォッシュドと呼ばれる精選工程に進み、収穫した果実を水につけて、浮いてきたものを欠点として取り除きます。
※浮いてくるものは、中身が詰まっていない未成熟果実や過熟果実、虫食い果実。
そこから残った果実の果肉を剥ぎ取った後、発酵槽に一晩漬け込み、ミューシレージという粘膜質を取り除き、天日干しで約10日間毎日攪拌しながら乾燥させ、薄皮を脱穀するとコーヒー豆(生豆)の完成です。
コーヒーは、一年かけて収穫した後もこのような工程を経て、お店に届きます。
この生豆を焙煎してようやく飲めるようになるのがコーヒーです。
一粒一粒にこのように長い月日と農家さんの努力があって、一杯のコーヒーが誕生します。
現地でしか感じ取れないこの想いを胸に記憶し、これからも皆様にコーヒーをお楽しみいただけるように精進しようと思う一日でした。